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PPAPとは

・Passwordつきzip暗号化ファイルを送る
・Passwordを送る
・Aん号化(暗号化)
・Protocol(プロトコル、手順)
の頭文字を取った言葉です。
日本のビジネス上で、重要ファイルをメールに添付して送る際に使われている手法を指します。

メールの途中経路での盗聴防止、誤送信対策、プライバシーマーク対策といったセキュリティ面の強化対策として用いられてきました。
しかしながら、メールが盗聴された際に添付ファイルがパスワード付きzipファイルだったとしても、パスワードも同じ経路で送っているのであればこちらも盗聴されてしまい意味がありません。
また、添付ファイルを自動でパスワードつきzipファイルに変換し、パスワードも自動で送信されるサービスが登場したことにより、このような場合はご送信対策としても意味がなくなってしまいました。
さらには、プライバシーマークを取得する要件にPPAPの運用が必要という都市伝説もありましたが、JIPDEC/Pマーク推進センターが「PPAPは従来から推奨していない」との声明を発表しました。
つまりは、このPPAPは実際のところ意味のない習慣だったのです。

以前よりPPAPを行うことに疑問視する声、問題点を指摘する声が上がっておりました。
そこへ、2020年11月にデジタル改革担当大臣が内閣府での使用を禁止すると宣言、また2021年1月には日立製作所もPPAP全面禁止を宣言しました。
これにより長らく続いたPPAPの習慣について、多くの企業で見直しの動きが広まっています。

それでは、PPAPを全面禁止するにあたり、今後はどのような手法を取っていけばよいのでしょうか。
主な代替案はいくつか挙げられています。
①クラウドのファイル共有機能をを使用する
②パスワードの強度を高めて、パスワードはメール以外の通信経路で連絡する
③メール自体の暗号化を行う

しかしながら、政府としても代替案は正式決定しておらず、今後デジタル改革アイデアボックスにて意見を募集していくとしています。
今後の各企業の対応に注目が集まっています。