フリーエンジニア考察
HCI (ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)
今回のお題『HCI(Hyper-Converged Infrastructure - ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)』
コンバージドインフラストラクチャとは、一般的にサーバー・ネットワーク・ストレージ・ソフトウエアを統合しパッケージ化した製品で、日本語では「垂直統合システム」と呼ばれています。コンバージドの意味は、「統合」や「集中・集約」です。
HCI (ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)
コンバージドインフラストラクチャとは、一般的にサーバー・ネットワーク・ストレージ・ソフトウエアを統合しパッケージ化した製品で、日本語では「垂直統合システム」と呼ばれています。コンバージドの意味は、「統合」や「集中・集約」です。
従来のシステム開発では、上記のサーバー・ネットワーク・ストレージ・ソフトウエアのそれぞれで別々のベンダーや製品を選択して全体を構成することが多かったですが、コンバージドインフラストラクチャでは開発ベンダーが全てをワンセットにし、いわゆる完成品として提供しています。そのためユーザーには、開発から運用開始までのリードタイムの短縮、サポート窓口の一本化、ベンダー保証による安定稼働などが大きなメリットとなります。
コンバージドインフラストラクチャは、注目を集めているクラウドよりも更に新しい概念で、欧米で大きく伸びている領域です。
これに対し、「HCI(Hyper-Converged Infrastructure – ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)」はその更に発展型となり、特に欧州で大きく注目されています。
一般的なコンバージドインフラストラクチャの、集約と統合をより一層高めたもので、サイズをより小型化、コンパクト化しています。コンバージドインフラストラクチャの多くがラック単位でのスペースを必要とするのに対して、HCIの多くはユニット単位と、かなりサイズが小さくスペースをとらないことがより多くのユーザーの支持を得る要因となっています。
また、大きな特長として非常にシンプルで、拡張性の高い構成もメリットのひとつとしてあげられます。
例えば、HCIベンダーを代表する一社でもある米国のNutanix社の製品では、2ユニットサイズのハードに4台のサーバーが内蔵されており、更にその各サーバーそれぞれにローカルストレージが備え付けられています。そして各サーバーはイーサネットで接続されているため、これ1台でサーバー4台によるクラスタ構成がとれることになります。サーバーを増やし、5台、10台、、、とサーバーを増やしていく場合も、イーサネット経由ですべてのサーバーを接続することができます。このようにストレージ内蔵のサーバーというシンプルなハードをネットワークでつないでいくだけという非常にシンプルな構成が、ハイパーコンバージドインフラストラクチャの最大の強みであり、小さなハードを最小構成で実現し、高密度なクラスタを構成しやすいことが利点です。
HCIの代表的な製品としては、以下のようなものがあります。
・VMware EVO
・HP ConvergedSystem 200-HC(HP)
・VCE VxRACK System(VCE)
・Nutanix Virtual Computing Platform(Dell・Nutanix)
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